四十肩、五十肩 肩こりとは違います。
こんにちは。
今日はなんだか暖かいですね。
でも、日曜日は横浜では雪の予報です。また寒くなりそうですね。
まさに三寒四温ですねっていうのは少し早いですかね。
余談ですが、この三寒四温という言葉、「寒い日と暖かい日が逆転して春めいてきました」的にとらわれがちですが、実は冬の季語なのです。
数字が入っていますが、こちらはあまり関係なく「寒暖の変化が定期的に起こること」をさします。時期は早春、主に2月いっぱいを表します。
そんな話はさておき、
閑話休題。
本日は「四十肩」「五十肩」のお話を。
四十肩、五十肩と言えば、もちろん肩が痛くて。。。という状態なのはご存じだと思います。辛いですよね~。
簡単に四十肩、五十肩を定義すると、
「医学的には「肩関節周囲炎」といい、肩関節まわりの筋肉や靭帯が炎症を起こす症状」ということになります。
なので、「肩こり」とは似て非なるものとなります。
同じようにつらい「肩こり」ですが、こちらは筋肉の疲労、血行不良により起こります。
起因する場所としては、前身から胸鎖乳突筋、後ろ身では「僧帽筋」「頭板状筋」「肩甲挙筋」「菱形筋」などが肩こりの要因となりやすい部位になります。
(肩こり詳細はこちらのBlog記事をご覧ください。)
対して四十肩、五十肩は、炎症です。なので悪化するにつれ、肩を動かすときにピリッと刺すような痛みが走り、腕を上げたり背中に回す動作ができなくなります。
ひどくなると「夜間痛」といって、夜眠れないほどの激痛に襲われることもあります。
そうすると日中、何もしなくても痛みがあり、痛みの範囲も、肩全体から腕までと広範囲に及んでしまいます。
「肩こり」との見極めポイントは「肩を動かせるかどうか?」です。
「肩こり」では多くの場合で肩が動かせなくなることはありません。また、肩こりは鈍痛なのに対し、四十肩、五十肩は鋭い痛みが走るのも違いとなります。
ちなみに「四十肩」「五十肩」の違いはありません。
昔は50代になると多く起こる症状だったので、五十肩、それが年々症状が出る年代が若返り、四十肩と呼ばれるようになったようです。最近では30代の方でもこの症状で悩まれる方が増えてきている様です。
四十肩、五十肩の原因は明確になってはいませんが、一説には加齢や姿勢の崩れが原因ではないかと言われています。
PCなどを使用したデスクワークの増加、スマホの操作など現代の生活習慣になっていると思いますが、これらは肩を内側に巻き込んだ内旋の動作になります。
いわゆる「巻き肩」での生活が続くと、肩甲骨や肩関節の動きが制限されていきます。
これらは動かさないと固まっていくので、固まった結果、肩関節周りの組織が傷つきやすい状態になり、何かの拍子に傷ついて炎症を起こしたときに四十肩、五十肩になるといわれています。
■「四十肩、五十肩になってしまったら・・・」
痛みがひどい時には無理して動かさないようにしましょう。
注意したいのが、普通に立っているときに横に手を下げている姿勢も肩に負担がかかります。腰に手を当てるなりして負担を軽減させてあげることもお勧めです。
また、炎症がひどく熱を持っている場合は冷やすことも有効です。
しばらくして、痛みが引いてきたら少しずつ動かしていきましょう。
肩甲骨などをはじめ肩関節周りが炎症により固まっているので、ほぐしていくことが重要です。
また、温めて血行を促進し、筋肉を稼働しやすい状態にしていくことも有効です。
しかし、無理をしてしまうと、また炎症がひどくなってしまうこともあるので、くれぐれも無理はしないようにしましょう。
お勧めのストレッチをいくつかご紹介
① 肩伸ばし
1)壁に向かって立ちます
2)手を水平に上げて肘から曲げます
3)曲げた腕を壁につけて、前に体重をかけていきます
4)肩甲骨を縮めて、胸から肩の筋肉を伸ばすイメージ
② 脇伸ばし
1)壁に平行に立ちます。
2)壁に沿って腕を真上に挙げていきます(できれば腕が耳の後ろに来るように)
3)そのまま壁に身体を押し付けます
4)脇の下の筋肉を伸ばすイメージ
③ 肩回し
1)両手の指先を肩につけます
2)その状態で、ゆっくり肘から肩を後ろに回します
3)肩甲骨を動かすイメージ
もちろん、当店に来店頂ければつらい「四十肩、五十肩」に対して状態に応じた施術を行わせて頂きます。
痛みがひどい時も炎症箇所を避けて、周りの筋肉のほぐしによる痛みの軽減を図らせて頂きます。
気になる方は、是非、お問合せ下さい!
最後に「四十肩、五十肩」のチェック項目になります。
以下、1つでも当てはまれば要注意です。
□ 腕を上げると痛む
□ 服を着る時に肩が痛む
□ 頭を洗う時に肩が痛む
□ 手を後ろに回せない
□ 寝返りを打つ時に肩に激痛が走る
1つでもチェック項目が該当された方は、長引かせないように症状に合わせた打ち手(あまり動かさない、ストレッチ、整体、整形外科など)を、該当項目がなかった方は、予防のためにも姿勢改善や日々の運動を心がけてみてはいかがでしょうか。
四十肩、五十肩は慢性化する恐れもあります。日々の予防をしていきましょう!