その肩こり、原因は眼精疲労かも!?

2021/03/12 ブログ

こんにちは。

寒暖差はあるものの、暖かい日が増えてきましたね。

早咲きのカワズ桜も葉桜になってきて、いよいよソメイヨシノの季節がやってきます。

東京、神奈川辺りは来週早々にも開花しそうな予測です。

ちなみに昨日、広島では全国に先駆けて開花したそうですよ。

予定通り緊急事態宣言の延長が解除されたとしても、急にいつものようなお花見宴会はできないと思います。

しかしながら、節度をもった行動でのプチお花見、サクラで春気分♪気分転換を図りたいなどと考えています。

【出典】:weathernews「さくらch」

 

 

 

閑話休題。

今回は「眼精疲労」のお話です。

コロナ禍での自粛&ニューノーマルな働き方などで、自宅で過ごされる時間が増えた方も多いのではないでしょうか。

それにより会議もWEB会議が増え、通常のPC業務に会議がプラスされたことでPCに向かい合っている時間が増えた、仕事外でもYoutubeなどをスマホでなんとなく見ている、アマ〇ンプライムやネット〇リックス、TVや映画など見ているなどデジタルコンテンツに接している機会が増えた方が多いと思います。

それにより目は酷使されているのです。

 

眼精疲労とは簡単に定義すると

「目の使い過ぎ(目の疲れ)によって、目だけでなく全身に疲れを感じる状態」。

人はモノを見るときに毛様体筋を使って水晶体の厚みを変えることで目のピントを合わせています。

遠くを見るときには毛様体筋は緩みます。近くを見るときは毛様体筋は緊張した状態になり、スマホなどで手元を見るときには更に緊張した状態になります。

この毛様体筋を酷使し続けると目が疲れたという状態になります。

 

また、眼精疲労は「目だけでなく全身に疲れを感じる」というところが曲者です。

■ 眼精疲労の主な症状

 

  • 目の奥が痛む
  • 目の奥が熱い
  • 目がかすむ
  • 目の疲れを感じる
  • まぶたがけいれんする
  • 目の乾きを感じる
  • 涙がよく出る
  • ものが見えにくくなった
  • 頭痛がある
  • ひどい肩こりに悩まされている
  • 吐き気がする
  • 目の中に異物が入っている感じがある
  • まぶたが重い
  • パソコンの画面を見ていると眠気を感じる
  • 目が赤くなる

上記のように、目の症状だけでなく、肩こり、頭痛、吐き気など身体に影響が出ることもあるのです。

※上記の症状の原因がすべて眼精疲労というわけではないので、あまりに酷いようであれば一度眼科などで受信されることをお勧めします。

■ 眼精疲労の主な原因

 

① 目の不調

・遠視、近視、老眼、乱視などの矯正不足

快適に目を使い続けるには適切な眼鏡・コンタクトレンズを使うことが大切です。

視力の左右差や乱視など人によって事情が違うと思うので、個々人に合ったものを使用することが重要です。

眼鏡やコンタクトレンズは目のピントを合わせる機能の補正を行う道具です。

適切なものを使用しましょう。

余談ですが、前に知り合いの眼鏡屋さんが言っていましたが、老眼鏡は「自分が老眼!まだ若いのに認めたくない!」という気持ち的なものから作るのを嫌う方もいるという事でした。

その眼鏡屋さんは「老眼を『年を取ってから使うアイテム』という考えではなく、『快適な生活を送るためのツール』としてとらえて欲しい」と言っていましたよ。

 

・ドライアイ

涙の量が少なくなったり、涙の流れが悪くなったりして目が乾くと、目の表面を保護する涙の層が均等でなくなり、ものがはっきり見えにくくなります。

エアコンなどの風が、特設目に当たると涙を蒸発させ乾燥しやすくなります。

また、パソコンやTV ゲーム、細かい作業により、無意識でまばたきの回数が減ってしまい涙の量が減り乾燥しやすくなることもあります。

 

② 作業環境

・長時間のスマホ、PC作業など

集中して画面を見つめることで、まばたきが減り涙が目の表面から蒸発しやすくなり目の乾燥が進むといわれています。

日々の長時間のスマホ、PC操作により目や全身の疲労が慢性化する恐れがあります。

・照明のちらつきなど光の刺激

照明のちらつきやPCのディスプレイなどの光の刺激も、目のピントがズレるため疲れ目の原因となります。

・エアコンの風

上記にも書いた通り、直接、風が目に当たると涙を蒸発させ乾燥しやすくなります。

乾燥すると目を覆う涙の層が均等でなくなることで、モノがはっきり見にくくなります。

 

③ 身体の不調

・肉体疲労、姿勢の崩れ

肉体疲労により姿勢が崩れると、対象物を斜めから見るケースが増えます。

そうすると対象物と左右の目との距離感に差が出て、左右のバランスが崩れ、ものがぼやけて見えてしまいます。

また、ストレートネックなどになると、必然的に対象物との距離が短くなり毛様体筋は緊張を強いられることになり眼精疲労につながりやすくなります。

・体内リズムの変調

夜勤や夜更かし、海外出張の時差などによる体内リズムの変調も原因となります。

目のピントには自律神経が深く関係しています。

自律神経には体の活動時や昼間に活発になる交感神経と、安静時や夜に活発になる副交感神経があります。

自律神経は独立して動いているので、自分の意志で動かすことはできません。

遠くを見るときには、筋肉を緊張させるように交感神経が優位になります。

逆に近くを見るときには目や身体をリラックスさせる副交感神経が優位になります。

交感神経と副交感神経がうまく切り替わることで、目のピントを正しく調節しています。

体内リズムが崩れることで、自律神経のバランスが崩れるとピントをうまく合わせられなくなる場合があるのです。

・精神的ストレス(自律神経の乱れ)

上記のように目のピントは自律神経が深くかかわっています。

精神的ストレスが続くと、自律神経のバランスを崩し、まばたきや涙の量が減ることで目の疲労が進み眼精疲労になる可能性があります。

■ 眼精疲労の対策 

 

① 目の不調の調整

裸眼での視力など見え方に不調がある方は、眼鏡やコンタクトレンズを使用してピント調整機能の補正を行いましょう。

はっきりした視界が確報できずに、目を細めたりしてしかめっ面になると周りとの人付合いに影響が出る場合もあります。

そういったストレスを増やさないためにも、眼鏡やコンタクトレンズで矯正できる場合は、矯正することがお勧めです。

 

② PC、スマホの使用時間

仕事で長時間のパソコン作業など、集中して文字や画像を追う作業が続く場合、1時間に10分程度の休憩をとって眼を休めると良いです。

PC作業などで同じ姿勢をとり続けていることも自体も全身への負担になりますので注意です。

難しい場合、コピーとを取りに行ったり、シュレッダーに掛けるなどの眼に負担を掛けない作業をはさんで、パソコンなどから目を休ませると良いです。

また、まばたきをすると眼のまわりの筋肉がストレッチされるので、ドライアイ予防にもなるので意識的にまばたきを行いましょう。

 

③ 環境の整備

デスクワーク時には、パソコンと適切な距離を保つことで、目の疲れを抑えられます。

顔とモニターまでの距離が約50~70cm(手を伸ばしてディスプレイに触れるぐらいの距離)が理想です。

また椅子に深く座り、背もたれで腰から背中を支えましょう。

椅子の高さは、座面に比べて、膝先が平行あるいはわずかに高い状態で足裏全体が床についている高さ(36~45cmぐらい)に設定しましょう。

ディスプレイは明るすぎたり暗すぎたりすると疲れ目の原因になります。

丁度いい明るさに調節しましょう。

モニター用のフィルターを使用するのも良いです。

窓から入る光がモニターに映って光がちらちらしないようにブラインドで遮光をしましょう。

④ 整体、ツボ押し、眼球体操

目が疲れたら目の周りのツボなどを押したり、目の運動をするのもリフレッシュになります。

目の体操は、目の筋肉を刺激して疲れをほぐします。

例えば、眼球を大きく回わす。

右回りと左回りをそれぞれ数回行いましょう。

体操後は、目を閉じて休んでください。

ほかにも、眼をぎゅっと強く閉じたり、パチパチまばたきをしたり、眼の上に軽く手を覆ったりという動きも、眼の疲れにおすすめです。

ツボ押しや顔の指圧も効果があります。

当店でも対応させて頂いていますので、お気軽にお問合せ下さい。

眼精疲労対策での顔の指圧だけではなく、眼精疲労からくる「肩こり」にも対応させて頂けるので、1粒で2度おいしい状態ですね!

 

⑤ まぶたを温める

眠る前など休める時間には、加熱した蒸しタオルで眼を温めるのがお勧めです。

温めることで血行が良くなり、筋肉の緊張がほぐれ、リラックスできます。

市販でホットアイマスクも色々出ているので、そちらを使用するのも良いでしょう。

また、目のピントは自律神経でコントロールしているので、温めることで副交感神経が優位にたち、リラックスした状態にもなります。

お風呂の時に、まぶたにシャワーを数分当てることも効果的です。

会社などで、なかなか公にまぶたを温めることがでいない時には、湯飲みから立ち上る蒸気をまぶたに当てるのもよいでしょう。

逆に集中したり眼を酷使した時、眼に通常より多くの血液が送り込まれ、眼の血管が拡張し、充血や痛みなどが起こることもあります。

その場合は冷たい水でしぼったタオルなどをのせて冷やすと、症状がやわらぎます。

 

⑥ 遠くを見る

遠くをぼんやり眺めることは眼の緊張を和らげます。

近くを見ると緊張する毛様体筋は、近くを見続けると緊張して凝り固まってしまい疲れ眼の原因になります。

遠くを見ることは毛様体筋がゆるむことになるので、眼の筋肉はリラックス状態になるのです。

コロナ禍でテレワークをはじめ日常のデジタル化が進み、便利になる一方で目を酷使する場面も増えたと思います。

ニューノーマルな日常に対して、身体のケアにも新しい習慣をつけて不調を改善していければと思います。