冬肩こりの意外な原因

2021/12/17 ブログ

こんにちは。

火曜日は寒かったですね。

ここ横浜あたりでも初雪を観測したらしいです。

例年より約1日早い冬の便りだったとか。

今週の土曜日も寒いらしいので、暖かくしていてくださいね。

そんな寒さのせいか、コロナ禍で苦戦していた百貨店の売上が戻ってきているとか。

レディースのコートの売上が良いらしいです。

緊急事態宣言がないということで出かける機会が増えたということかもしれませんね。

また、「去年買ってないから」みたいなファッション需要も上がっているのかもしれません。

 

と、今年はこれからブルゾンやコート類などアウター購入を検討されている方も多いかと思います。

今年の冬は寒そうですし、「なににしようかな~」と考えている今が一番楽しい時期かと思います。

しかし、肩こりさん傾注!

冬のアウターも物によって肩こりの原因になるってご存じでしたか?

ジャケットなどの上着を着ると、その重さはすべて「肩」にかかってきます。とくに厚手で丈の長いコートはジャケットより重量がありますから、肩にかかる負担は想像以上です。

コートの重さで肩が引き下げられ、首まわりの筋肉が常に下へ伸ばされている状態になるため、筋肉にテンションがかかってこりが生じやすくなるのです。

特に筋力の弱い女性は注意が必要です。

とくに、冬は寒さで血管が収縮し、筋肉の血行や老廃物の流れも滞りがちです。

さらに「寒さから猫背になる」「寒くて運動がおっくう」といった冬の生活習慣も、肩こりを引き起こす原因になります。

そもそも肩が凝りやすい状態の上に、重いコートを着たりすれば、肩にかかる負担がますます大きくなって、肩こりを悪化させることになってしまうのです。

アウターの重みで肩がこってしまう方の特徴としては下記の様なものがあります。

■ 日頃から肩こりを感じている。

■ 身体の筋肉量が少ない。

■ いつも緊張感にさらされている。

■ 手足が冷えやすく血行が悪い。

■ 猫背で背中がまるくなりやすい。

■ 気付くと顔が前に突き出した姿勢になっている。

■ 寝る時、布団に入っても寒くて身体を縮めてしまう。

要するに、普段から肩こりを感じやすい方は注意が必要と言うことです。

アウターにも色々な素材・デザインがあります。

その中で肩こりのポイントになるのは「重さ」と「デザイン」「パターン」です。

重さは想像しやすいかと思います。

一般的には「ダウン<ウール」といったところでしょうか。

今年も人気の「モ〇クレー」や「カナダ〇ース」「ノー〇フェイス」などのダウンは、もちろんデザインにもよりますが比較的軽い部類に入るかと思います。

逆にウールは比較的重い物が多いです。

俗にいうウールアウターでも化繊との混紡もの、モッサやカシミヤ、アルパカなどは軽い方。

メルトンのコートなどはかなり重いと思います。その代わり、質実剛健、頑丈で暖かい物が多いです。

決して高いから大丈夫と言うわけではありませんのでご注意を。

 

次にデザイン。

フードが付いていると首回りが暖かいですよね。

でも重い。

フードの重みで後ろに引っ張られてしまうのです。

フード物はアウターだけでなく、スェットでも同様。

肩こりがひどい方は「パーカー自体が肩がこる」という方もいらっしゃるのでは?

以上から考えると、メルトンの丈が長いダッフルコートなんてかなり肩にきそうです。。。

 

最後にパターン。

肩回り、バスト、背中あたりのパターンになるかと思うのですが、これがメーカーによってかなり違います。

アウトドアのメーカーさんの物ですと、基本アクティブなつくりになっているのでさほど気にならないかと思いますが、ドレッシーな物になるほど違いが出るかと思います。

特に海外ブランド物は注意。

これは日本人と欧米人の骨格の違いにも起因しているかと思います。

日本人は「農耕民族」なので、収穫作業など昔から前かがみの姿勢で作業することが多く前側の筋肉が強くなり、欧米人は「狩猟民族」だったため、パワーを出すために体幹を意識して後ろ体重になり、弓矢を引いたりなど背面の筋肉が発達したと言われています。

日本人は、前かがみの姿勢で作業することが多かったことで、骨格的に前肩の方が多いと言われています。

これにより前に肩が出ている分、背中のRが広い傾向があります。

当然、日本のブランドのパターンはこのあたりを意識しています。

対して欧米のブランドは、メインターゲットである欧米人は背面の筋肉が強い為、引っ張られて胸が張っている状態が多い為、洋服も前身が広く、背中のRをそこまで大きくとっていないものが多いのです。

この辺りのパターンの違いが肩こりの原因になったりするわけです。

これは個人差もあり、実際に試着してみなければなかなかわからないことかと思います。

試着したときに、シワの出方などで判断してみてください。

バストが余って脇の辺りに変なしわが出ていたり、背中が引っ張られすぎて肩あたりに変なしわが出ていたりするはずです。

特にチェスターコートにはご用心。

チェスターコートはタイト目「Iライン」のものが多いです。

ドレスにも使えそうなコートならAラインのものが多いステンカラーコートの方がゆったりとした作りになっています。

タイトなコートはパターンの差を感じやすいアイテムかと思います。

 

 

とは言え、冬は夏と違ってお洒落な服がいっぱい気になる季節。

気に入った物を着たいですよね。

そこで簡単にできるストレッチを。

なんとなく肩に違和感を感じ始めたら、肩の上げ下げを。

ぎゅーっっとあげてしばらくキープ。

そしてストンと落とす。

これだけです。

これを何回か行うだけでもずいぶん違ってくると思いますよ。

これからコートなどのアウターを購入予定の方は、少しだけ

・コートなどアウター自体の重さ

今年もオーバーサイズがトレンドなので、余計に気になるところです。

・素材

ウール物は特に注意。ストレッチの入っていないものはワンサイズ上も検討しても良いかもしれません。

・フード自体の重さ

素材とフードの大きさで大きく変わると思います。

・パターンが自分の体形に合っているか

変なしわが出ていないかでチェック!

などを意識してみてください。

昔は「お洒落とは我慢すること」などと言っていましたが、身体の負担にならず気に入った物を着るのが一番です。

試着などして、色々試してみてくださいね。

 

 

もちろん、「肩こりがひどくなっちゃった」という方は当店まで。

まごころ込めて対応させて頂きます!